2022.10.22
エクアドルの花事情
モノ・インターナショナルでは、様々なブランドの商品を国内外から取り入れています。その中に、PrimaveraとVerdissimoの2つのブランドがあります。
これらのブランドで使われている花は、主に、南米のエクアドル共和国で生産されています。
エクアドルは、日本から飛行機(成田~エクアドルの首都のキト)乗り継ぎで20時間~30時間かかるところに位置します。
エクアドルの国名は、この国を通る赤道(スペイン語でEcuador)に由来します。
基本的には赤道直下で四季がなく一年中一定の気温で、アンデス山脈と寒流の影響により、過ごしやすい気候になっています。
アンデス山脈からの雪解け水が豊富で水はけが良いことが、農業、特にバラの栽培に適しており、恵まれ環境のおかげで大輪が多く育ち、年間4回の開花サイクルとなっています。
PrimaveraとVerdissimoの主力商品はバラですが、エクアドル国内の花の作付面積の73%がバラを占めています。
エクアドルのバラは、96%が輸出用、残り4%が国内消費用となっています。
(輸出国順位:ロシア、ドイツ、ベルギー、オランダ、アメリカ)
国内商品は、わずか4%ですが、訪問した際に、多くのバラなどの花を見かけました。
キトの飛行場、市内観光で訪れたホテルにも花束が飾られていました。
また、ペルー料理屋さんの入口付近には身長位のバラが飾られていました。
エクアドルでは、バラ以外にも、様々な花が育てられています。
PrimaveraとVerdissimoでも、バラ以外に、カーネーションとミニカラーを扱っています。
現地のスタッフの方に、それらの花が、どのような用途で使用されているかを聞いてみました。
- バラ:全てのイベント向け、バレンタイン、誕生日、告白、結婚式、パーティー、母の日、国際女性デー
- カーネーション:葬儀
- ミニカラー:結婚式
エクアドル国内で花を入手する方法は、主に2つ。
大量に花を購入する場合は、市場へ行きます。市場では誰でも購入することが可能です。
フラワーアレンジメントを購入する場合は花屋へ行きます。花屋で数本のみ買うことも可能ではありますが、大半の人がフラワーアレンジメントを依頼して購入します。もし、イベントなどで個人的に必要な場合は、ウェディングプランナーなど、専門家へ依頼して入手も可能です。
エクアドル国内では、日常から、室内や庭などで花を飾る習慣がありますが、上記のような特別なイベントによって、更に飾られる花が増えます。
花屋で売られているアレンジをいくつか紹介します。
100本のバラ
(直径8cmぐらいの大輪を100本使用で$95。バラ大国ならではの値段)
ハートの形をしたチョコレートとバラのアレンジ
(エクアドルは、カカオの産地。チョコレート屋さんも街中で見かけます。こちらは、$50.4)
最後に、エクアドル市内で見かけた花屋に置かれていたフラワーアレンジメントの紹介。お客さんへの納品前だったようです。
こちらの写真は、2014年で少し前のものになりますが、街中に花があふれてて素敵なところだという印象を受けました。
コロナ渦の影響で、農家をやめる人が増えたそうですが、その後、回復してきてバレンタイン時期の海外向け出荷が特に伸びているそうです。
PrimaveraとVerdissimoの商品を通して、南米エクアドルの花を身近に感じていただければ嬉しいです。